#1421. 広式脆皮焼肉+原籠灼海中蝦+白干酒+双色蛋蒜子浸時蔬+干炒牛河@桂宮.横浜中華街 - 新規開店。広東風皮付き焼豚バラ肉、活海老の湯通し、パイカーロ、スープ入り季節野菜とピータン・塩玉子煮、牛肉と香港風河粉炒め

2014-09-19

横浜中華街中華街大通り桂宮 (けいきゅう) にて晩飯。

2014年3月に閉店した均昌閣の後に開店したお店。 開店は2014年7月3日だったらしい。 宿題にしていた店である。

広東料理香港料理を出すというので、今回は、それっぽい料理を食べてみようという感じで。

紹興酒 @桂宮.横浜中華街

紹興酒 @桂宮.横浜中華街

広式脆皮焼肉 (広東風皮付き焼豚バラ肉) @桂宮.横浜中華街

広式脆皮焼肉 (広東風皮付き焼豚バラ肉) @桂宮.横浜中華街

とりあえず紹興酒。 それに、前菜に広式脆皮焼肉 (広東風皮付き焼豚バラ肉) をオーダー。

広式脆皮焼肉 (広東風皮付き焼豚バラ肉) @桂宮.横浜中華街

広式脆皮焼肉 (広東風皮付き焼豚バラ肉) @桂宮.横浜中華街

はもろい、よわいと言った意味。 の皮目のあたりがカリッとしていて、これが。 この食感が、脆皮焼肉のウリ。 さらに、咀嚼すると皮目の下の脂が、じんわりと美味い。 いいねぇ。

原籠灼海中蝦 (活海老の湯通し) @桂宮.横浜中華街

原籠灼海中蝦 (活海老の湯通し) @桂宮.横浜中華街

二皿目に原籠灼海中蝦 (活海老の湯通し) をオーダー。

原籠灼海中蝦 (活海老の湯通し) @桂宮.横浜中華街

原籠灼海中蝦 (活海老の湯通し) @桂宮.横浜中華街

原籠 (蒸籠) でサーブされたので、一見、蒸されたのか思ったけど、食べてみるとメニューにある通り、活海老を湯通し (湯引き) した料理。 なぜ活海老と判るかと言うと、海老の頭部に紹興酒が染み込んで、良い味わいになっているため。 活海老紹興酒に放り込んで、生きた状態で紹興酒を吸わせないと、頭部に染み込まない。 つまり、これは酔蝦 (酔っぱらい海老) かな?

原籠灼海中蝦 (活海老の湯通し) @桂宮.横浜中華街

原籠灼海中蝦 (活海老の湯通し) @桂宮.横浜中華街

手づかみで海老の頭を割り、たっぷりと紹興酒が染みたミソを啜る。 うーん、幸せ。 海老の頭と身の殻を外して、添えられたピリ辛のタレをたっぷりと付けて、かぶりつくと、プリプリの身が弾ける。 美味いねえ。

酔蝦 (酔っぱらい海老) みたいに、客の目の前で活海老紹興酒につけて跳ねさせるというプレゼンテーションが無いのが、ちょっと惜しいなあ。 アレをやると、高級感があって、ゲストを連れて来るときにインプレッションがアップするんだけど。

白酒 (パイチュウ) @桂宮.横浜中華街

白酒 (パイチュウ) @桂宮.横浜中華街

紹興酒に飽きた。 酒のメニューを眺めてみると白干酒 (パイカーロ) があったのでオーダー。 メニューは (かん) ではなく(せん) になってたけど、誤植だろうなあ。

白干酒は、白酒 (パイチュウ) という中国の蒸留酒の一種。 中国では紹興酒より、こちらの酒のほうが飲まれている。 ものすごくアルコール度数が高いのだが、スッキリとした飲みくちは、中華料理全般に合う酒だ。 桂宮では、これを1合で出すのだが…いくら酒呑みの僕でも、これは独酌には多すぎるなあ(笑) なにせアルコール度数が高いので、飲み過ぎてしまう。 グラスで欲しいところ。

双色蛋蒜子浸時蔬 (スープ入り季節野菜とピータン・塩玉子煮) @桂宮.横浜中華街

双色蛋蒜子浸時蔬 (スープ入り季節野菜とピータン・塩玉子煮) @桂宮.横浜中華街

三皿目は双色蛋蒜子浸時蔬 (スープ入り季節野菜とピータン・塩玉子煮) をオーダー。

双色=2色、蛋=玉子蒜子=ニンニク時蔬=季節野菜。 角切り皮蛋 (ピータン) と咸蛋 (アヒルの玉子の塩漬け) を使ったスープで、炒めたニンニク・季節野菜 (今回は青梗菜) を煮た料理。 金銀蛋浸時菜のバリエーションかな。 以前、大珍楼本館で食べた金銀浸蛋豆苗 (豆苗と二種類の卵のスープ煮込み)と同系統と思われる。

これはスープが絶品。 咸蛋 (アヒルの玉子の塩漬け) の黄身がスープに溶け出し、すこしねっとりとした塩味。 これに皮蛋 (ピータン) のクセと旨味がパッチリ合う。 ゴロゴロとニンニクが入っていて、噛みしめるとホクホクとした味わい。

かなりワイルドな味で、特に皮蛋好きにはたまらない感じだが、多分、皮蛋で好き嫌いが分かれそうな気もする。

干炒牛河 (牛肉と香港風河粉炒め) @桂宮.横浜中華街

干炒牛河 (牛肉と香港風河粉炒め) @桂宮.横浜中華街

意外に胃袋に余裕があったので、シメに干炒牛河 (牛肉と香港風河粉炒め) をオーダー。 河粉 (ハーフェン) は、米粉を原料としたライス・ヌードルの一種。 幅広なのが特徴。

河粉はモチモチ、モヤシがシャキシャキとして食感の対比が楽しい。 濃い目の味付けは細切りの牛肉と良いバランス。

全体に、広東料理香港料理という看板は間違いない感じ。 ただ、どの新規開店店舗でもそうなんだけど、横浜中華街で、正統的料理を続けていけるかどうかというのは、なかなか難しいところかなあ。 正統的料理が観光客受けしないという現実を踏まえて、どうやってコンセプトを作ってゆくか…ってところが問題なんだよなあ。 僕はこういった正統的な料理は好きなので、逆に観光客受け迎合するようになってしまうのは嫌なんだけど…難しいよね。

ともあれ、印象深い料理だった。 他にもメニューに興味を惹いた料理があったけど、今回はお腹いっぱいで食べられなかったので、是非とも再訪して食べてみたい。

外観 - 桂宮 @横浜中華街

外観 - 桂宮 @横浜中華街

桂宮

桂宮 | 広東伝統・創作料理:  http://chukagai-keikyu.jp/

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