#898. [読書メモ] 2012年03月に読んだ本 - 武田花、石川雅之、高田郁、森山東、佐伯泰英、東城和実、鎌池和馬、柳原望、伊藤計劃、神林長平、エイミー・ベンダー、永尾まる、古賀邦正、荒川弘、円城塔、笠井潔、松枝茂夫 。

2012-03-31

今月は18冊。小説その他13冊 + コミック5冊。

「仏壇におはぎ」 武田 花

仏壇におはぎ 武田
猫を中心としたモノクロ写真とエッセイ。ああ、こういう写真を撮ってみたい。少し寂れたような、時代から取り残されたような、忘れてしまった過去のような。
2012-03-30

「もやしもん (11)」 石川 雅之

もやしもん (11) 石川 雅之
もやしもん最新刊。石川先生が、女性の登場人物が同じように見えるということを開き直ってネタにしてる(笑) 陰謀魔王・教授と謎の美少女。美里長谷川の進展。伏線もばっちりかと。
2012-03-30

「夏天の虹 - みをつくし料理帖」 高田 郁

夏天の虹 - みをつくし料理帖 高田
みをつくし料理帖シリーズ最新作。主人公・を襲う苦難。あまりにも辛く哀しい。登場人物は一様にひたむきなのに、それはないだろうと呻きだしてしまいそうになる。
2012-03-30

「祇園怪談」 森山 東

祇園怪談 森山
現代の祇園という雅で艶やかな世界を舞台にした怨念と愛憎の物語。前半では怪異物と思い込んでたが後半から結末に至る展開には驚かされた。これは凄い。
2012-03-28

「日光代参 - 新・古着屋総兵衛 (3)」 佐伯 泰英

日光代参 - 新・古着屋総兵衛 (3) 佐伯 泰英
新・古着屋総兵衛シリーズ最新刊。ようやく敵が姿を現しはじめる。牽強付会すぎる気もするけど、まあ、佐伯先生だからいいや(笑) 前シリーズが素晴らしかっただけに超える苦しさもあると推察。佐伯先生に頑張ってもらいたい。
2012-03-27

「完璧な涙 (2)」 東城 和実

完璧な涙 (2) 東城 和実
完璧な涙最終巻。神林 長平先生の小説完璧な涙の漫画化であり、かつ、神林ワールドの完璧な漫画化。素晴らしい。無感情症の主人公・本海 宥現君のために泣く…原作で泣かされ、再び、漫画で泣かされる。
2012-03-27

「新約 とある魔術の禁書目録 (4)」 鎌池 和馬

新約 とある魔術の禁書目録 (4) 鎌池 和馬
新約 とある魔術の禁書目録シリーズ最新刊。もう、登場人物が多すぎて何が何だが orz 面白いのは確かなんだが物語はどこへ向かってるんだろ。
2012-03-25

「高杉さん家のおべんとう (5)」 柳原 望

高杉さん家のおべんとう (5) 柳原
高杉さん家のおべんとう最新刊。主人公・久留里の成長が嬉しい父性的感覚(笑) 久留里の中学卒業により次巻からは高校編かな。
2012-03-25

「The Indifference Engine」 伊藤 計劃

The Indifference Engine 伊藤 計劃
短篇集。静かな絶望と狂気。息詰まるような感覚を覚えつつ読了。いろいろ思うことはあるのだが、どうもうまく言葉にできない。
2012-03-20

「いま集合的無意識を、」 神林 長平

いま集合的無意識を、 神林 長平
短篇集。素晴らしい。特に伊藤 計劃、3.11、ネットワークを物語る表題作は複雑な気持ちで読み終わる。思いもよらない指摘と分析。蒙を啓かれる。
2012-03-20

「仇討 - 吉原裏同心 (16)」 佐伯 泰英

仇討 - 吉原裏同心 (16) 佐伯 泰英
吉原裏同心シリーズ、最新刊。作中、薄墨太夫幹次郎への抑えきれない気持ちを描くシーンに暗澹とした気持ちになる。幹次郎の気持ちが傾くわけはずはないのだが、それ故、不幸な結末の予感しかしない。
2012-03-18

「燃えるスカートの少女」 エイミー・ベンダー

燃えるスカートの少女 エイミーベンダー
曰く言い難い魅力を秘めた短篇集。読んでいる最中、心が震える。孤独、寂寥、哀切を痛切に感じる。しかしそれらは負の感情として襲ってくるのでない。なんだろう、これは。
2012-03-18

「猫絵十兵衛御伽草紙 (5)」 永尾 まる

猫絵十兵衛御伽草紙 (5) 永尾 まる
猫絵十兵衛御伽草紙最新刊。腰帯の江戸猫情話がなかなかうまい惹句。江戸風俗・・人情話が程よくミックスされて、読後は心がほっこりする。
2012-03-15

「ウイスキーの科学」 古賀 邦正

ウイスキーの科学 古賀 邦正
久しぶりのブルーバックスウィスキーに対する叙情的な記述を挟みながら科学的に多方面から解説。とても興味深い。酒好きな理系人間にはお勧め。
2012-03-14

「百姓貴族 (2)」 荒川 弘

百姓貴族 (2) 荒川
百姓貴族最新刊。農業エッセイ漫画。だけど、ぶっ飛び過ぎでカルチャーショックに似たナニカを感じる(笑) お子さん向けの凡百の食育カリキュラムなんかほっといて、本書を読ませることをお勧めします。
2012-03-07

「道化師の蝶」 円城 塔

道化師の蝶 円城
芥川賞受賞作。活字中毒者にお勧めしたい。なめらかな饒舌とでも言うべき文書が素晴らしく、たちまち奇想 (であり綺想) に引き込まれる。
2012-03-06

「吸血鬼と精神分析」 笠井 潔

吸血鬼と精神分析 笠井
矢吹 駆シリーズ最新作。精緻に組みあげられた知の迷宮と論理の愉悦。本格推理のエッセンスとともに目眩にも似た神話・神学・哲学・心理分析の奔流。読後しばし虚脱状態。ともあれ自分に再読を課す。
2012-03-03

「中国名詩選 (下)」 松枝 茂夫

中国名詩選 (下) 松枝 茂夫
ぱらぱら再読するも、これは…すごい。網羅的、かつ、各時代ごとの選詩がすばらしい。何としても上巻・中巻を発掘せねば。
2012-03-02

関連記事

新・古着屋総兵衛
吉原裏同心
東城 和実
鎌池 和馬
新約 とある魔術の禁書目録
柳原 望
高杉さん家のおべんとう
永尾 まる
円城 塔
  • more 漢詩: 6 ...

新着記事