#654. 春宵一刻値千金
2005-03-18
南から風が吹き込み、春の気配。ふと、心に「春宵一刻値千金」 (しゅんしょういっこくあたいせんきん) という言葉が浮かぶ。
この言葉を日本の諺 (ことわざ) のように思っている人もいるようだが、中国の宋代の詩人・蘇東坡 (そとうは) の詩の一節だ。春宵一刻値千金の後は、次のように続く。
春宵一刻値千金 (しゅんしょういっこくあたいせんきん)
花有清香月有陰 (はなにせいかあり、つきにかげあり)
歌管楼臺聲細細 (かかんのろうだいこえさいさい)
鞦韆院落夜沈沈 (しゅうせんいんらくよるちんちん)-- 蘇東坡, 春宵
春宵は、春の「夕暮れ」とするより「夜」とすべきだろう。日本語に訳すると、こんなかんじだろうか…
春の夜の一刻は
千金に値する
花の香
おぼろな月
歌と管弦を奏でていた楼台も
今はひっそりとしている
鞦韆(ぶらんこ)のある中庭に
人影はなく
夜はひっそりと更けててゆく--
春の夜。喧噪から離れて独り逍遙 (しょうよう) する。花の香りと月を愛で、更けてゆく夜を感じる…そんな詩だ。さて、もうしばらくすると桜の季節だ。蘇東坡に習って、桜の下を夜の散歩と洒落ようか。
関連記事
-
#26. 春宵 - SPRING EVENING:
2005-03-19 春宵一刻値千金 花有清香月有陰 歌管楼臺聲細細 鞦韆院落夜沈沈製作環境: Windows XP + Adobe Photoshop CS
-
#1703. 春を感じるご馳走 - 春竹の子と干し椎茸の醤油煮込み + 桜海老と春野菜の土鍋ご飯 山椒風味 @一楽.横浜中華街:


2018-03-26 一品目は、春メニューから春竹の子と干し椎茸の醤油煮込み。これは・・・素食(スゥシー,精進料理)の紅焼烩双冬かな? 紅焼(ホンシャオ)ともちょっと違うような、甘い香りのする焼付け具合が肉厚の干し椎茸とよく合う。これを生椎茸を筍とあわせなかった... -
#1651. くらげと蒸し鶏の生春巻き プラムソース添え + 牛スネ肉の冷菜 白酒の香り @一楽.横浜中華街:

2017-05-01 一皿目は、春の季節メニューからくらげと蒸し鶏の生春巻き プラムソース添えをオーダー。一楽は、ときどきこういった変化球みたいな季節料理を出してくる。これはベトナム料理の生春巻きであるゴイ・クオン(Gỏi cuốn)、ネム・クオン(Nem cu... -
#1644. 春の食材を堪能 - マコモ竹と春竹の子の強火炒め + 桜エビと地野菜のうす塩炒め @一楽.横浜中華街:

2017-04-13 先日も同じ料理を食べたばかりだけど、どうしても食べたくなってしまい、春の季節メニューからマコモ竹と春竹の子の強火炒めをオーダー。これは干煸春笋だと思う。春筍のしゃりっと食感が楽しくて、いくらでも食べられそう。二皿目も春メニューから桜エビと地... -
#1641. 今年も大好きな春メニュー - マコモ竹と春竹の子の強火炒め + 豚スネ肉の冷菜 白酒の香り + 干し海老と春キャベツの春巻@一楽.横浜中華街:


2017-04-08 本日は春の季節メニューからオーダー。春メニューからマコモ竹と春竹の子の強火炒めをオーダー。春になると食べたくなるのが筍。特に一楽のマコモ竹と春竹の子の強火炒めは、ここ数年の楽しみとなっている。マコモ竹と春竹の子の強火炒めは干煸春笋だと思う。... -
#1640. 観桜 2017@大岡川.横浜市中区:

2017-04-07 夕暮れどき、桜を眺めながら大岡川(おおおかがわ)沿いをぶらぶらと散歩。暮色、というのだろうか。泣きたくなるような色合い。夜が紗のように降りてくる。 -
more 「春」について: 63 ...
-
#911. 春に酔える者 - 酒はあっても全部は呑めぬ:
2012-05-05 これはグスタフ・マーラーの交響曲大地の歌第5楽章春に酔える者のもとになった漢詩。(はなはだアヤシイ)訳: めりた・グッドボーイ,春日に酔いより起きて志しを話すこの世にあることは 夢のようだから 生きることに あくせくすることは無いだろう だ... -
#898. [読書メモ] 2012年03月に読んだ本 - 武田花、石川雅之、高田郁、森山東、佐伯泰英、東城和実、鎌池和馬、柳原望、伊藤計劃、神林長平、エイミー・ベンダー、永尾まる、古賀邦正、荒川弘、円城塔、笠井潔、松枝茂夫 。:
2012-03-31 今月は18冊。小説その他13冊 + コミック5冊。仏壇におはぎ武田花 猫を中心としたモノクロ写真とエッセイ。ああ、こういう写真を撮ってみたい。少し寂れたような、時代から取り残されたような、忘れてしまった過去のような。2012-03-30 も... -
#688. 爆竹一声除旧歳:
2006-01-01 王安石,元日爆竹声中一歳除 春風送暖入屠蘇(爆竹声中一歳除す 春風 暖を送りて 屠蘇に入る)千門万戸瞳瞳日 総把新桃換旧符(千門萬戸 瞳瞳の日 総て新桃を把って旧符に換う)爆竹の音が鳴り響くなか一年が終わる 春風が暖かさを屠蘇の中に吹き込ん... -
#113. 晩春:
1999-05-05 孟浩然,春暁春眠不覚暁 処処聞啼鳥 夜来風雨声 花落知多少 意訳・めりた(正しいか? う~ん),春のあけぼの春の深い眠りに夜明にも気づくこともないが 其処此処から鳥たちの囀りが聴こえている 昨夜の風と雨を思い出す 花はずいぶんと散っているだ... -
#26. 春宵 - SPRING EVENING:
2005-03-19 春宵一刻値千金 花有清香月有陰 歌管楼臺聲細細 鞦韆院落夜沈沈製作環境: Windows XP + Adobe Photoshop CS -
more 「漢詩」について: 6 ...
-
#26. 春宵 - SPRING EVENING:
2005-03-19 春宵一刻値千金 花有清香月有陰 歌管楼臺聲細細 鞦韆院落夜沈沈製作環境: Windows XP + Adobe Photoshop CS
-
#739. ぼくたちは働かなければならない:
2007-12-23 田村 隆一,頬を薔薇色に輝かせて ニューヨークの六日間神は たった六日間で ぼくらの世界を創ってしまったというのだから居心地の悪いのも無理はない おまけに気まぐれで神経質な神は 七日目にその手を休めてしまったのだから かわりにぼくたちは働か... -
#668. あじさゐ夜:
2005-06-22 萩原朔太郎,こころこころをば なににたとへん こころは あじさゐの花 ももいろに咲く日はあれど うすむらさきの思ひ出ばかりはせんなくて 梅雨のじっとりと湿った夜。ひどく疲れた気分で薄暗い道を歩く。薄膜のようなものが自分の感覚の上を覆っている... -
#614. 秋刀魚をくふ:
2003-09-23 佐藤春夫,秋刀魚の歌あはれ 秋風よ 情あらば伝えてよ ----男ありて 今日の夕餉に ひとり さんまを食ひて 思ひにふける と。居酒屋で秋刀魚(サンマ)を頼む。秋刀魚を食べるとき、何となくキレイに食べつくすことが挑戦のような気持ちになる。右... -
#423. 雪の夜、部屋に独り居て:
2001-01-20 中原中也,雪の賦雪が降るとこのわたくしには、人生が、かなしくもうつくしいものに---- 憂愁にみちたものに、思へるのであつた。今年はいつもの年より雪が降るのだろうか…そんな、ことを考えながら、窓の外、夜の向こうの雪を見ている。冷え切った部屋... -
#419. 誰もが 21 世紀の新年に挨拶を送る:
2001-01-04 谷川俊太郎,新年一月は 何も始めたくない月 いっそこのままこたつの中で 眠りこみたい月 近所の神社に初詣。帰り道で大将のキジ猫に挨拶。コンビニでアルバイトの店員と雑談。夕暮れの道を帰宅。21世紀だと言うのに、それほど新しくもない新年。長い夜... -
more 「詩人」について: 13 ...
新着記事
-
#1708. 羊好き必食、まろやかな酸味があとを引く酸湯肥羊 -- 中国東北地方の鍋料理 @東北人家新館.横浜中華街:
2026-01-03 横浜中華街・広東道の 東北人家新館にてランチ。東北人家は、中国東北地方の料理(東北菜)を出す店。ランチタイムにはいつも鍋料理が用意されていて、昼間から気軽に鍋を楽しめる。一人用の小鍋サイズで、量もちょうどいい。今回はランチメニューから酸湯肥...
-
#1707. 寒い日に沁みる、とろみスープと自家製麺「凌世麺」の蝦仁湯麺 (えびそば) @東林.横浜中華街:
2026-01-03 横浜中華街・福建路の東林(とうりん)にてランチ。あまりの寒さに、スープたっぷりの麺料理が恋しくなり、蝦仁湯麺(えびそば)を大盛りでオーダー。東林のラーメンは自家製麺を使っているのが特徴で、その麺は「凌世麺(りょうせいめん)」と名付けられてい...
-
#1706. 新年を祝う、ポンパドウル元町本店の十二支パン「午」 -- 2026年の干支パン @横浜:
2026-01-03 新年明けましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願いします。写真は、ポンパドウル 元町本店の十二支パン(干支パン)、2026年は「午」🐎。カスタードクリーム入り菓子パン。
-
#1705. もちもち極太麺が暴れる、萬来亭の名物 上海炒麺 (上海焼きそば) @横浜中華街:
2026-01-03 1月3日。例年のように元町厳島神社へ初詣。その帰り道、横浜中華街の萬来亭(ばんらいてい)にてランチ。食べたい料理はいろいろ思い浮かぶが、年明け最初の訪問となれば、やはりこの店の名物上海炒麺(上海焼きそば)を外すわけにはいかない 迷わずオーダ...
-
#1704. 元旦の横浜中華街で味わう、滋味深い台湾小皿と沙茶嫩雞 @台湾美食:
2026-01-01 2026年元旦。横浜中華街・長安道の台湾美食にて晩餐。台湾美食は、その名のとおり台湾料理の店。現在の店舗は、以前は伊豆のアンテナショップだった場所をほぼ居抜きで使っており、外装にやや和風の名残がある。そのため、中華風の外観が並ぶ中華街の中で...
merita.jp