2003-09-23
あはれ
秋風よ
情あらば伝えてよ
----男ありて
今日の夕餉に ひとり
さんまを食ひて
思ひにふける と。-- 佐藤春夫, 秋刀魚の歌
秋刀魚を食べるとき、何となくキレイに食べつくすことが「挑戦」のような気持ちになる。
右手でレモンをとり、飛び散らないように左手の掌でちょっと覆って、軽く絞る。お絞りで手を拭い、すっと背を伸ばし、箸を入れる。
まず、表側の背のほぐしながら食べる。腹と背の間を箸先で割る様に開く。良い秋刀魚だと、油が乗っていて「ほろり」と身が崩れる。背側の身を、頭から順番に尾まで食べつくす。次に、同じ要領で表側の腹側を食べる。身を食べるときにワタを一緒に少しずつ食べと、最後まで美味しい。
表側の身を食べきったら、頭を軽くおさえて身から中骨をはずす。表側と同じ要領で背・腹の順に食べてゆき、最後まで食べきったら、箸で中骨を二つに折り、器(うつわ)の左下へ。
器に魚の身が飛び散っていなくて、箸の汚れが先の方だけだと、ちょっと誇らしい。
まあ、個人的なことだ。だれがほめてくれるわけでもない。で、酒を呑む。もう一杯、酒を呑む。ゆっくりと。
#811. 秋刀魚腐皮捲+蝦子豆腐+酸辣湯@獅門酒楼.横浜中華街 - 秋刀魚の肝ソース漬け湯葉巻き焼き、揚げ豆腐と川海老卵の醤油煮込み、サンラータン:
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#557. 秋刀魚 (さんま) と新蕎麦 (しんそば):
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#390. 秋刀魚を焼く風景:
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#739. ぼくたちは働かなければならない:
2007-12-23 田村 隆一,頬を薔薇色に輝かせて ニューヨークの六日間神は たった六日間で ぼくらの世界を創ってしまったというのだから居心地の悪いのも無理はない おまけに気まぐれで神経質な神は 七日目にその手を休めてしまったのだから かわりにぼくたちは働か...
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#654. 春宵一刻値千金:
2005-03-18 この言葉を日本の諺(ことわざ)のように思っている人もいるようだが、中国の宋代の詩人・蘇東坡(そとうは)の詩の一節だ。春宵一刻値千金の後は、次のように続く。蘇東坡,春宵春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)花有清香月有陰(はなに...
#423. 雪の夜、部屋に独り居て:
2001-01-20 中原中也,雪の賦雪が降るとこのわたくしには、人生が、かなしくもうつくしいものに---- 憂愁にみちたものに、思へるのであつた。今年はいつもの年より雪が降るのだろうか…そんな、ことを考えながら、窓の外、夜の向こうの雪を見ている。冷え切った部屋...
#419. 誰もが 21 世紀の新年に挨拶を送る:
2001-01-04 谷川俊太郎,新年一月は 何も始めたくない月 いっそこのままこたつの中で 眠りこみたい月 近所の神社に初詣。帰り道で大将のキジ猫に挨拶。コンビニでアルバイトの店員と雑談。夕暮れの道を帰宅。21世紀だと言うのに、それほど新しくもない新年。長い夜...
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