#739. ぼくたちは働かなければならない:
2007-12-23 田村 隆一,頬を薔薇色に輝かせて ニューヨークの六日間神は たった六日間で ぼくらの世界を創ってしまったというのだから居心地の悪いのも無理はない おまけに気まぐれで神経質な神は 七日目にその手を休めてしまったのだから かわりにぼくたちは働か...
#668. あじさゐ夜:
2005-06-22 萩原朔太郎,こころこころをば なににたとへん こころは あじさゐの花 ももいろに咲く日はあれど うすむらさきの思ひ出ばかりはせんなくて 梅雨のじっとりと湿った夜。ひどく疲れた気分で薄暗い道を歩く。薄膜のようなものが自分の感覚の上を覆っている...
#654. 春宵一刻値千金:
2005-03-18 この言葉を日本の諺(ことわざ)のように思っている人もいるようだが、中国の宋代の詩人・蘇東坡(そとうは)の詩の一節だ。春宵一刻値千金の後は、次のように続く。蘇東坡,春宵春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)花有清香月有陰(はなに...
#614. 秋刀魚をくふ:
2003-09-23 佐藤春夫,秋刀魚の歌あはれ 秋風よ 情あらば伝えてよ ----男ありて 今日の夕餉に ひとり さんまを食ひて 思ひにふける と。居酒屋で秋刀魚(サンマ)を頼む。秋刀魚を食べるとき、何となくキレイに食べつくすことが挑戦のような気持ちになる。右...
#423. 雪の夜、部屋に独り居て:
2001-01-20 中原中也,雪の賦雪が降るとこのわたくしには、人生が、かなしくもうつくしいものに---- 憂愁にみちたものに、思へるのであつた。今年はいつもの年より雪が降るのだろうか…そんな、ことを考えながら、窓の外、夜の向こうの雪を見ている。冷え切った部屋...
#419. 誰もが 21 世紀の新年に挨拶を送る:
2001-01-04 谷川俊太郎,新年一月は 何も始めたくない月 いっそこのままこたつの中で 眠りこみたい月 近所の神社に初詣。帰り道で大将のキジ猫に挨拶。コンビニでアルバイトの店員と雑談。夕暮れの道を帰宅。21世紀だと言うのに、それほど新しくもない新年。長い夜...
#309. 浅き春:
2000-02-23 立原道造,浅き春に寄せて今は 二月 たつた一度だけ 夢のなかに ささやいて ひとはゐない だけれども たつた一度だけ そのひとは 私のために ほほゑんだ さう! 花は またひらくであらう さうして鳥は かはらずに啼いて 人びとは春のなかに笑...
#283. 冷たい夜:
2000-01-15 中原中也,冷たい夜冬の夜に 私の心が悲しんでゐる 悲しんでゐる、わけもなく…・ 心は錆びて、紫色をしてゐる。何もない一日の終わり。部屋で独り居て、電話もかけない、メールも本も読まない、CD も聴かない。昔覚えた詩を、呟いてみる。訳もなく悲し...
#244. 雨ノ後ニ思ヒキタルコト:
1999-11-01 立原道造,暁と夕の詩やがて 秋が 来るだらう 夕ぐれが親しげに僕らにはなしかけ 樹木が老いた人たちの身ぶりのやうに あらはなかげを くらく夜の方に投げ すべてが不確かにゆらいでゐる かへつて しづかな あさい吐息にやうに…・(昨日でないばか...
#199. 理解と覚悟:
1999-09-01 ナンシー・ウッド著,金関寿夫訳,今日は死ぬのにもってこいの日今日は死ぬのにもってこいの日だ。生きているすべてのものが、わたしと呼吸を合わせている。すべての声が、わたしの中で合唱している。すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやって来た。...
#188. ワーカホリックで行こう:
1999-08-18 レイモンド・カーヴァー,白い野原心配と、言いようのない孤独を感じながら目が覚めた。コーヒーとタバコ、それ以外のものには注意を払う気もしない。もちろん、こういう時の解毒剤は、仕事である。さあ、ナツヤスミは終った。仕事にかかろう。仕事にかかろう...
#113. 晩春:
1999-05-05 孟浩然,春暁春眠不覚暁 処処聞啼鳥 夜来風雨声 花落知多少 意訳・めりた(正しいか? う~ん),春のあけぼの春の深い眠りに夜明にも気づくこともないが 其処此処から鳥たちの囀りが聴こえている 昨夜の風と雨を思い出す 花はずいぶんと散っているだ...
#13. 詩人・田村隆一死去。享年 75 歳。:
1998-09-25 5月に詩集 1999を上梓した老詩人はさよならと言葉を残して、1999 年を迎えることなく遠くへ去ってしまった。田村隆一,遠い国ぼくの詩は 単純なものだ 遠い国からきた手紙を読むように べつに涙がいるわけじゃない 彼もときどき間違うことがあ...
#1703. 春を感じるご馳走 - 春竹の子と干し椎茸の醤油煮込み + 桜海老と春野菜の土鍋ご飯 山椒風味 @一楽.横浜中華街:
2018-03-26 横浜中華街・中華街大通りの一楽にて晩飯。一品目は、春メニューから春竹の子と干し椎茸の醤油煮込み。これは・・・素食(スゥシー,精進料理)の紅焼烩双冬かな? 紅焼(ホンシャオ)ともちょっと違うような、甘い香りのする焼付け具合が肉厚の干し椎茸とよ...
#1702. 福建料理 (閩菜) の定番麺料理 - 燜麺 (海鮮煮込みそば) @華錦飯店.横浜中華街:
2018-03-25 横浜中華街・市場通りの華錦飯店(かきんはんてん)にて晩飯。こちらは隣の魚屋が経営母体の中華料理店。このため海鮮料理に強いと言われている。また、経営者の出身地が福建とのことで、一般的な中華料理を中心に、福建料理(閩菜)を少し加えたメニュー構成...
#1701. 横浜中華街で中国茶 - 龍井茶 @隆記.横浜中華街:
2018-03-25 オフィスでは、だいたい中国茶を飲んでいる。自分用の中国茶マグ・カップで、茶葉の種類を変えつつ何杯も飲んでいるが、これがコーヒーよりも精神バランスに良い感じで、リラックスして、かつ、集中できる感じ。正念場・修羅場・短時間でいいから集中がほしい...
#1700. アットホームな広東料理店 - 春巻 + 咸蛋蒸肉餅 (塩タマゴと豚肉の蒸し) @龍鳳酒家.横浜中華街:
2018-03-24 横浜中華街・中山路の龍鳳酒家(りゅうほうしゅか)にて晩飯。こちらは家庭的なお店で、広東料理(粤菜)の家庭料理(家郷菜)が得意。一品目はビールの酒肴として春巻をオーダー。中身がしっかりと詰まった春巻は、カリッとかじると熱々の中身が口の中に弾け...
#1699. 横浜・元町で米国式スタンダードな朝食を - ブレックファスト・プレート + 玉子1個追加 @バイ・ミー・スタンド.代官坂.元町.横浜:
2018-03-24 横浜・元町・代官坂のバイ・ミー・スタンド(BUY ME STAND)元町店 にて朝食。ここはユニークかつ美味しいサンドイッチを出す店。朝8時から開店していて、ゴージャスな朝食が食べられるので、朝から開店している飲食店が少ない元町近辺では貴重...