#936. [読書メモ] 2012年06月に読んだ本 - 三上延、クラフト・エヴィング商會、安部司、ジャスティナ・ロブソン、佐伯泰英、ニール・ゲイマン、スコット・ウエスターフェルド、邱永漢、高橋克彦、ロバート・チャールズ・ウィルスン、榊一郎

2012-06-30

今月は12冊。小説その他11冊 + アメコミ1冊。

「ビブリア古書堂の事件手帖 - 栞子さんと奇妙な客人たち」 三上 延

ビブリア古書堂の事件手帖 - 栞子さんと奇妙な客人たち 三上
2012年本屋大賞にノミネート作品。 北鎌倉にある古書店ビブリア古書堂を舞台にしたライトテイスト・ミステリー短篇集。 本好き、古書好き、ビブリオマニアな方にお勧め。 個人的には主人公・栞子さん萌ぇ〜(笑) 栞子さんの浮世離れした性格と本が絡んだときの推理と性格の落差が面白い。 ワトソン役の大輔との関係は進展するのか?楽しみなところ。
2012-06-30

「クラウド・コレクター」 クラフト・エヴィング商會

クラウド・コレクター クラフト・エヴィング商會
クラフト・エヴィング商会の祖父・傳次郎が残した架空国アゾットへの旅行記を、孫の主人公が読み解くというエッセイ形式の小説。小説・エッセイ・架空旅行記というメタ構成。 不思議な入れ子構造が、僕の心を現実と空想の間を振り子のように往復し、ゆらぎと目眩を感じる。
2012-06-30

「食品の裏側 - みんな大好きな食品添加物」 安部 司

食品の裏側 - みんな大好きな食品添加物 安部
タイトルのみんな大好きなは、皮肉であるが事実である。 生物としての人間は食品添加物に強烈に惹きつけられる。 味覚・利便性・価格、得るべきメリットへの誘惑は、安全性すら無視するに至る。 しかし、安部先生は、それに加えて、食品添加物による子供の味覚破壊を懸念する。 我々大人は得るべきメリットとを意識して食品を選択することができる。 しかし、子供は? 破壊された味覚は、子供たちの人生を大きく誤らせるかも知れない。 食育を考える前に、我々大人が最低限知っておくべきこと。
2012-06-30

「アルフハイムのゲーム」 ジャスティナ・ロブソン

アルフハイムのゲーム ジャスティナロブソン
エルフたちの世界とつながった地球。主人公の女サイボークエージェントとにエルフとの恋愛。ありきたりでイマイチのれない。
2012-06-24

「秋思ノ人 - 居眠り磐音江戸双紙(39)」 佐伯 泰英

秋思ノ人 - 居眠り磐音江戸双紙(39) 佐伯 泰英
甲州から江戸へ戻る速水左近一行を襲う田沼配下。磐音は速水救援の旅に速水の息子達、杢之助、右近を伴う。二人の若武者ぶりに胸踊る。
2012-06-18

「サンドマン (1)」 ニール・ゲイマン

サンドマン (1) ニールゲイマン
アメコミだが、スーパーヒーローは登場しない。 夢の王ドリームを主人公とする、奇妙なテイストのコミック。 眠れぬ夜に何度も読み返しそうな気がする。
2012-06-15

「ベヒモス - クラーケンと潜水艦」 スコット・ウエスターフェルド

ベヒモス - クラーケンと潜水艦 スコットウエスターフェルド
読み耽る。内田パブロ先生の美麗な表紙イラストが素敵。盛りだくさんのイメージ。SF+オルタナティブヒストリー+スチームパンク+ボーイミーツガール+巨大ロボ+怪獣…って (^^;
2012-06-15

「食は広州に在り」 邱 永漢

食は広州に在り 永漢
再読。先月他界された邱先生の食エッセイ。人生の初めに本書に出会えたことに深い感謝を。合掌。 初版は1957年というから55年前だが、古びた感じはしない。 若いころに読んだときには、食材・料理ともほとんど判らなかったが、再読して半分以上は判るし食べてることに気づく。 若いころに読んだとき、見たことも、聞いたこともない食材や料理が、想像力を刺激した。 今の自分を導いた一冊。
2012-06-11

「春朗合わせ鏡」 高橋 克彦

春朗合わせ鏡 高橋 克彦
短編連作。若き日の葛飾北斎 (春朗) と元女形・蘭陽のコンビが、幾つもの謎を解く。謎解きのエッセンスだけで構成され、軽く読める。
2012-06-10

「連環宇宙」 ロバート・チャールズ・ウィルスン

連環宇宙 ロバートチャールズウィルスン
名作。時間封鎖無限記憶に続く三部作完結。仮定体をめぐる謎の解決が示される。気が遠くなるくらい遥かな距離・時間の彼方から、より良きに。
2012-06-10

「その男、魔法使い "A" (2)」 榊 一郎

その男、魔法使い "A" (2) 一郎
榊先生のまじしゃんず・あかでみい (略称・まかでみ) シリーズ、スピンオフ作品。 先輩こと佐久間榮太郎が主人公で、まかでみの前日譚にあたる。 で…最終巻。 え? これでオシマイ? ちょとビックリ。 敵の正体とか、クラリッサとエーネウスとの関連とか、あっさりしすぎ。 シリーズとしてあまり受けなくて打ち切りかなあ。 面白くていい作品なのに…残念。
2012-06-10

「アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 (3)」 榊 一郎

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 (3) 一郎
怪作・傑作。 ファンタジー世界にサッカーを持ち込んだらどうなるかというネタ。 結果はリアルイナズマイレブン(笑) 様々な萌ポイントを抑えてるところも素敵 (笑) をネタとして使っているけど、基本は文化衝突と異文化交流。 榊先生の一流のシニカル、シリアスでありながら、優しさに満ちた視線が楽しい。
2012-06-10

関連記事

クラフト・エヴィング商會

新着記事