#921. [読書メモ] 2012年05月に読んだ本 - 佐伯泰英、大黒尚人、シェリー・プリースト、宮崎学、榊一郎、森薫、こやま基夫、恒川光太郎、山田正紀、C・L・アンダースン、有川浩、荒川弘、マイケル・J・サリヴァン。

2012-05-31

今月は13冊。小説その他10冊 + コミック3冊。

読書欲が湧かない。末期的症状を自覚中。

「祝言日和 - 酔いどれ小藤次留書」 佐伯 泰英

祝言日和 - 酔いどれ小藤次留書 佐伯 泰英
心がなごむ。 佐伯先生の作品のなかで本シリーズが一番好きだ。 主人公の小藤次の人間味に惹かれる。 凄腕なのに、自分の矮躯や面相に引け目を感じているところとか、なんだか親しみがわいてしまう (笑)
2012-05-30

「フルメタル・パニック! アナザー (3)」 大黒 尚人

フルメタル・パニック! アナザー (3) 大黒 尚人
フルメタル・パニック! アナザー最新刊。 微妙。賀東 招二先生の本家シリーズはシリアス路線との対比の妙が面白かったけど、このシリーズにはそこが欠落してて並のラノベ路線。残念だなあ。
2012-05-30

「ボーンシェイカー ぜんまい仕掛けの都市」 シェリー・プリースト

ボーンシェイカー ぜんまい仕掛けの都市 シェリープリースト
大ハズレ。 ヒューゴー賞ネビュラ賞にノミネートってマジ? 全然スチームパンクじゃない。 巨大掘削機ボーンシェイカーの技術要素や腐れ人と呼ばれるゾンビの発生理由などに一切説明がないのは、読者を舐めているとしか思えない。 無意味な活劇が延々と続くので、途中で投げ出しそうになった。けれど、前述の謎が解決できないままなのは気持ちが悪いので、最後まで読む…が、謎は放りっぱなし。
2012-05-30

「『幇』という生き方-『中国マフィア』日本人首領の手記」 宮崎 学

という生き方-中国マフィア日本人首領の手記 宮崎
遺作ノート15冊を、再構成して公開とあるが、どこまで信用して良いかの疑問を感じつつ読了。無頼・凄絶で強烈な読後感なのだが。
2012-05-28

「棺姫のチャイカ (4)」 榊 一郎

棺姫のチャイカ (4) 一郎
もう一人のチャイカを名乗る少女とその一行が登場。シリーズの転換点かも。敵対か共闘か? チャイカとは? そもそも禁断皇帝とは?
2012-05-27

「乙嫁語り (4)」 森 薫

乙嫁語り (4)
あまりに素晴らしく、読後、ほわんと脱力。様々な乙嫁。精緻に描かれる中央アジアの自然・風景、遊牧民の風俗。何度も読みなおす。
2012-05-27

「おざなりダンジョン TACTICS (4)」 こやま 基夫

おざなりダンジョン TACTICS (4) こやま 基夫
20年以上続いているシリーズ。巻ごと、シリーズごとに、新たな謎と解決で飽きること無く楽しませてもらっている。今回は伝説の大盗賊ネロとローレシアの謎。
2012-12-11

「金色の獣、彼方に向かう」 恒川 光太郎

金色の獣、彼方に向かう 恒川 光太郎
短編連作集。名作である。人の業、異界、魍魎。昨今のホラーのこれでもかという恐怖ではなく、じわりと広がる心地良い恐怖感。それに寂寥感。
2012-05-26

「ファイナル・オペラ」 山田 正紀

ファイナル・オペラ 山田 正紀
なんて素晴らしい作品だろう。しかし、テーマの重さに完読するのは辛くて心が折れそう。だが、それゆえにこそ読むことをやめることはできなかった。山田 正紀先生は読者に容赦が無い。
2012-05-20

「エラスムスの迷宮」 C・L・アンダースン

エラスムスの迷宮 CLアンダースン
9.11 以降の米国人の一つの回答としての非暴力主義。時代精神の萌芽ともとれるが、どうなんだろう。微妙な感じ。
2012-05-16

「三匹のおっさん ふたたび」 有川 浩

三匹のおっさん ふたたび 有川
三匹のおっさんの続編。 前作はおっさんたちの爽快な活躍だったけど、今回は、家族たちとのつながりが優しい視点で描かれている。 時々いやになる人生だけど、こんな本に出会えると幸せになる。 祐希 (キヨの孫) と早苗 (ノリの娘) の恋愛模様が可愛らしくて、思わず微笑。 今後が楽しみ。 特に、前作ではチャラい感じだった祐希が成長している感じで好印象。頑張れ! と思ってしまう。
2012-05-06

「銀の匙 Silver Spoon (3)」 荒川 弘

銀の匙 Silver Spoon (3) 荒川
アキ (御影アキ) のじいちゃんが、主人公・八軒の味覚が良いのは子供の頃から親がちゃんとしたものを食べさせてくれてたんだべと喝破する。ぐっときた。 八軒の家庭は、これまでいろいろ問題がありそうな気がしてたけど、それは八軒の思い込みかも。きちんとした家庭なんじゃないかと思う。
2012-05-05

「王都の二人組」 マイケル・J・サリヴァン

王都の二人組 マイケルJサリヴァン
重厚長大になりがちな、現在のファンタジーのトレンドを対して、軽快に読めるファンタジー。ハリウッドのアクション映画のような爽快さがある。
2012-05-05

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