#691. 寒い日の蝦雲呑

2006-01-20

蝦雲呑 (エビワンタン)

蝦雲呑 (エビワンタン)

帰宅途中、あまりの空腹と寒さに倒れそうになる。寒い…汁ものが食べたいなあ…ということで、横浜中華街広東路慶華飯店を訪れ、いつもの蝦雲呑 (エビワンタン) を頼む。

とんと置かれた丼にスープ。その中にしっかりと具の詰まった蝦雲呑が10個以上浮かんでいる。いや、浮かんでいるというのは正しくない。たっぷりの蝦雲呑にスープを注いだ、と言うのが正しいだろう。あっさりとした風情のスープの表面には、彩りのように、ほんの少しだけ油が浮いている。

大きめのワンタンは、蓮華で口に放り込むというわけにはいかない。箸で掴んで、それから、囓る。確かな弾力とともに噛みき切る雲呑から、蝦と肉の香りと旨みが口腔に流れ込む…頬が弛む。それから蓮華でスープを少し。もう、後は夢中だ。ああ、なんてゴージャスな料理だろう。

気が付くと食べる暖まるの欲望が満たされた五感が、あまりの心地よさに呻いている。

ここの蝦雲呑は10個以上入っていて600円。その辺で普通にラーメン食べてもこれ以上するだろうに。ワンタンがあまり旨いので、ワンタン以外を頼む客があまりいないところは、店としては困りどころかもしれない (実際、ワンタンだけで満腹になる)。何となく店のサービスメニューのような気がするのだけど。こういう料理があるから横浜中華街は侮れない。

満足、満足。じゃ、次は炸子鶏 (鶏のカラアゲ) とビールね ←馬鹿 (笑)。

関連記事

新着記事