2000-02-08
半右衛門が仕度したのは、蕪の味噌汁であった。
乱切りにした蕪を煮くずれるまで煮た、熱い味噌汁で、これを炊きたての飯をかけて食べる。九州のほうでは、これを「船頭飯」というのだそうだ。
「こりゃあ、旨い」
梅安は、二杯もお代わりをした。-- 池波正太郎, 梅安冬時雨
昨日の暖かさがウソのような寒さで、雪まで降りはじめている。早々に仕事を切り上げ帰宅し、熱燗をちびちびやりながら、船頭飯の準備。もう少し煮こむと船頭飯ができあがるのだけど、酒のツマミに鍋から蕪を少し失敬。これはこれで美味しいんだ。
#333. 甘いモノの誘惑:
2000-04-13 池波正太郎先生は飲んだ後の、甘いものはなかなか良いものだとエッセイに書かれている。これはしるこやぜんざいのことなのだが、僕が好きなのは、飲んだ後のアイスだ。普段は甘いものはダメな方なのだが、このところの暖かな夜気に触れると、何となく食べたく...
#284. 小鍋立て:
2000-01-17 てなわけで、今日は晩御飯をちゃんと作ることにしました。商店街でイロイロ物色した末、献立は小鍋立てに決定。彼の時代小説作家、池波正太郎先生が、その小説やエッセイで登場させてらっしゃる一品です。小鍋は一人用の土鍋のこと。じゃあ、ナベじゃんとおっ...
#97. まんぞく、まんぞく:
1999-03-24 関内の天吉さんで天麩羅をいただく。蕗の薹(ふきのとう)に タラの芽にワカサギといった時期のものを、池波正太郎先生の教えの通り親の敵にでも出会ったかのようにむしゃむしゃ。〆はかきあげ丼。いや、まんぞく、まんぞく。
#20. その日 - 池波正太郎先生剣客商売風味:
1998-09-27 その日。めりたは久しぶりに外出をした。暑い日盛りが続くころは、とても、いかぬわえ とばかり、隠宅に篭もりきっていためりたであったが、涼風が立つころになり、(そうじゃ、久しぶりに横浜のまんがの森へでも詣でてみよう)と急に思い立って、横浜まで足...
#702. 春の気分:
2006-04-18 芥川 龍之介,春の夜は或春の夜、僕は路ばたに立ち止つた馬車の側を通りかかつた。馬はほつそりした白馬(しろうま)だつた。僕はそこを通りながら、ちよつとこの馬の頸すぢに手を触れて見たい誘惑を感じた。春の夜を抜けて帰宅。ブラインドを上げて窓を開け...
#472. ヘミングウェイ海流のなかの島々風ジン・トニック改:
2001-08-06 アーネスト・ヘミングウェイ著、沼澤洽治(ぬまさわこうじ)訳,海流のなかの島々トマス・ハドソンはバーに入った。中は涼しくて、珊瑚土のまぶしい照り返しに慣れた目には、真っ暗に見える。ジン・トニックにライムの薄切りを一枚、それにアンゴスツラ・ビタ...
#291. ビールもう一杯:
2000-01-27 虚無の歌萩原朔太郎午後の三時。広漠とした広間の中で、私はひとり麦酒を飲んでた。だれも外に客がなく、物の動く影さへもない。煖炉は明るく燃え、扉の厚い硝子を通して、晩秋の光が侘しく射してた。白いコンクリートの床、所在のない食卓、脚の細い椅子の数...
#257. 祈る:
1999-11-30 ローレンス・ブロック著,田口俊樹訳,死者の長い列でも、わたしにはお祈りのしかたというのがよくわからないのよ。あなたはお祈りをすることがある?そうしょっちゅうじゃないが、たまにはするなにを祈るの?力を与えて欲しい --- だいたいそういう祈り...
#241. マティーニ@ホーム:
1999-10-28 ロバート・B・パーカー著、菊池光訳,歩く影ヒーリイがマーティニを持ち上げてちょっと眺め、一口飲んだ。飲み下してゆっくりと首を振った。マーティニは絶対に期待を裏切らないよ彼が言った。私はうなずいた。私の方はアイリッシュ・ウィスキイを何オンスか...
more 小説: 8 ...
#1679. 温泉につかりながら雪見と洒落込む - 檜の宿 水上山荘 @谷川温泉.水上温泉郷.群馬:
2018-01-24 休暇をとって温泉旅行。冬の旅行は久しぶり。今回は水上温泉郷の谷川温泉にある、檜の宿水上山荘(みなかみさんそう)に宿泊し、温泉につかりながら雪見と洒落込む。宿のロビーからは谷川岳が一望できる…のだが、この雪では無理だねぇ(笑)案内された部屋の...
#1678. 横浜中華街拾遺 6. - 雪日 2018:
2018-01-23 松尾芭蕉酒のめば いとゞ寝られぬ 夜の雪 天気予報が降雪を告げる関東地区。雪が降り出すと、周囲はどことなくそわそわしてくる。僕も例外ではなく、真っ直ぐ帰宅する気になれず、雪の中をフラフラと散歩。ライトアップで黄金色に染まる関帝廟に激しく降る...
#1310. 横浜中華街拾遺 3. - 雪日 2014 #2:
2014-02-14 先週に引き続き、大雪。横浜中華街は、早じまいの店が多い。白居易,夜雪已訝衾枕冷 復見窗戸明 夜深知雪重 時聞折竹聲(はなはだアヤシイ)訳: めりた・グッドボーイ布団と枕の冷たさを訝しく思い ふと頭をあげると窓の外が明い 夜が更けるにつれて雪...
#1305. 焼き牡蠣+マッシュ・ポテトのグレイビー・ソース@チャコール・グリル・グリーン 石川町.石川町.横浜:
2014-02-08 関内のカサブランカ片野酒類販売で飲んで、大雪の中をふらふらと石川町まで歩く。何だか妙に雪が楽しくてはしゃぎ回る(笑)とは言え、寒いし小腹も空いていたので、チャコール・グリル・グリーン石川町でビバーク。とりあえず、地ビールをオーダー。すっかり...
#1304. カクテル@カサブランカ片野酒類販売.太田町.関内.横浜:
2014-02-08 酒飲みというのは、ちょっとおかしなもの。どういう訳だか、嵐がきたり大雪が降ったりすると、なぜか酒を飲みに出かけたくなる(^^; そんな訳で、横浜中華街の萬珍楼本店で晩飯の後、この45年ぶりの大雪の中、タクシーを捕まえて関内のカサブランカ片野...
more 雪: 16 ...
#1494. 蚕豆+焼鳥@鳥伊勢関内店.関内.横浜 - 居心地が良いカウンター:
2015-04-25 ここで熱燗をオーダー。この店では店員さんが熱燗を入れた薬缶持ってきて、カウンターに置いた猪口に注いでくれる。ピカピカとした鈴製の薬缶から注がれる、香り高い樽酒が、店員さんの熟練の技で、猪口の縁ぎりぎりの表面張力で盛り上がるところまで注がれる...
#1357. 焼鳥@鳥伊勢関内店.関内.横浜:
2014-05-06 温かな陽気だが、ここはひとつ、熱燗をオーダー。カウンターに置かれたぐい呑に、店員が薬缶から燗酒をついでくれる。表面張力で持ち上がった燗酒。ぐい呑を持ち上げるとこぼれてしまうので、口から迎えて表面を啜る。う〜ん、幸せ。とりあえず季節メニューか...
#757. 花冷・風呂・熱燗:
2009-03-25 花冷。また降り出した雨の中を帰宅。身体はすっかり冷え切っている。こんな日には、風呂にはいって、それから熱燗。風呂あがりにくぃっとやる燗酒の旨さっていったら…ああ、たまらない。
#742. 啓蟄前日のサンマー麺:
2008-03-04 明日は啓蟄(けいちつ)だと言うのに、やたらと寒い。強ばった顔で中華料理屋に入り、とりあえず炸雲呑(揚げワンタン)で熱燗を一杯。さて、夕食をどうしたものだか。自宅まではまだ遠く、なんだか温かい料理を食べたい。やっぱり、サンマー麺かな。サンマー...
#316. 生姜酒:
2000-03-09 冷たく乾いた風に吹き飛ばされそうになり帰宅する。数日来の体調不良から復調の気配なし。頭はぼんやりとして絶不調。とりあえず本日の薬は生姜酒に。生姜を摺り下ろして日本酒へ入れ、後は熱燗。で、湯呑でごくごく…ぷふぁ、温まる。まあ、それほど美味くは...
more 熱燗: 9 ...
#1059. 粉絲鮮蠣+小蕪の貝柱詰め上海蟹ソース@獅門酒楼.横浜中華街 - 冬牡蠣と春雨のピリ辛煮込み:
2013-01-05 小蕪の貝柱詰め上海蟹ソースも冬の季節メニューからオーダー。蕪をくり抜き、干貝柱を入れて蒸し上げた後、上海蟹のソースをかけてるのだと思う。日本料理の蕪のあんかけに似てる。中華料理で蕪をメインに使った料理は、あまり食べた記憶が無い。サブの食材で...
#876. チャイナベーコンと冬野菜のセイロ蒸し+豚レバーとニラの炒め@一楽.横浜中華街 - チャイナベーコンって、初めて食べたか? 以前に何かで食べたような気がするんだが。:
2012-02-09 チャイナベーコンと冬野菜のセイロ蒸しには、辣油(自家製?)が付いてきたので、少しふりかけていただく。チャイナベーコンの旨みが蒸した野菜とマッチして、とても美味しい。特に蕪の甘みとのバランスが良いなあ。チャイナベーコンって、初めて食べたか? ...
#849. 牛タン、牛アキレス腱醤油煮込み+金目鯛の蒸し物ナンプラーソースがけ@一楽.横浜中華街:
2011-12-17 続いて金目鯛の蒸し物ナンプラーソースがけ。上品な味でひたすら美味い。清蒸鮮魚(魚の蒸しもの)のアレンジかな。切り身を使っている。下には蕪が引いてあって、これもまた、季節感があって嬉しい。清蒸鮮魚の場合、だいたいレストランでは魚一匹を蒸す。美...
#1703. 春を感じるご馳走 - 春竹の子と干し椎茸の醤油煮込み + 桜海老と春野菜の土鍋ご飯 山椒風味 @一楽.横浜中華街:
2018-03-26 横浜中華街・中華街大通りの一楽にて晩飯。一品目は、春メニューから春竹の子と干し椎茸の醤油煮込み。これは・・・素食(スゥシー,精進料理)の紅焼烩双冬かな? 紅焼(ホンシャオ)ともちょっと違うような、甘い香りのする焼付け具合が肉厚の干し椎茸とよ...
#1702. 福建料理 (閩菜) の定番麺料理 - 燜麺 (海鮮煮込みそば) @華錦飯店.横浜中華街:
2018-03-25 横浜中華街・市場通りの華錦飯店(かきんはんてん)にて晩飯。こちらは隣の魚屋が経営母体の中華料理店。このため海鮮料理に強いと言われている。また、経営者の出身地が福建とのことで、一般的な中華料理を中心に、福建料理(閩菜)を少し加えたメニュー構成...
#1701. 横浜中華街で中国茶 - 龍井茶 @隆記.横浜中華街:
2018-03-25 オフィスでは、だいたい中国茶を飲んでいる。自分用の中国茶マグ・カップで、茶葉の種類を変えつつ何杯も飲んでいるが、これがコーヒーよりも精神バランスに良い感じで、リラックスして、かつ、集中できる感じ。正念場・修羅場・短時間でいいから集中がほしい...
#1700. アットホームな広東料理店 - 春巻 + 咸蛋蒸肉餅 (塩タマゴと豚肉の蒸し) @龍鳳酒家.横浜中華街:
2018-03-24 横浜中華街・中山路の龍鳳酒家(りゅうほうしゅか)にて晩飯。こちらは家庭的なお店で、広東料理(粤菜)の家庭料理(家郷菜)が得意。一品目はビールの酒肴として春巻をオーダー。中身がしっかりと詰まった春巻は、カリッとかじると熱々の中身が口の中に弾け...
#1699. 横浜・元町で米国式スタンダードな朝食を - ブレックファスト・プレート + 玉子1個追加 @バイ・ミー・スタンド.代官坂.元町.横浜:
2018-03-24 横浜・元町・代官坂のバイ・ミー・スタンド(BUY ME STAND)元町店 にて朝食。ここはユニークかつ美味しいサンドイッチを出す店。朝8時から開店していて、ゴージャスな朝食が食べられるので、朝から開店している飲食店が少ない元町近辺では貴重...