#678. 十四夜の月

2005-09-19

14th moon, 十四夜の月

裸足で砂浜を歩く
十四夜の月は
海の上

波打ち際で
おいでと言うと
怖いからと
君は言う

ホテルの灯りで
それほど暗くはないのだけれど
それでも
怖いからと
君は言う

波が足を洗い
砂が渦巻く

僕はポケットに手を突っ込み
月を見上げている
その後ろで
君も見上げている

十四夜の月は
海の上

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