#723. 春は名のみの

2007-03-19

寒い一日だった。ついでに、気分も内向き。歩きながら小さく『春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど』と早春賦と口ずさんでみる。『時にあらずと 声も立てず』と。

いつも思うのだ。早春賦の三番は、ちょっと恋歌のようだと。

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる (せかるる)
胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か

-- 作詞:吉丸一昌・作曲:中田章, 早春賦

誰が春だと言ったのか書かれていない。一般的には世間の人々がと解釈するべきだろう。でも、僕は君がと解釈しても良いのじゃないかと思う。

君が春だと言うのを聞かなければ
僕は春がやってきたとは知らなかったろう
でも、聞いてしまってからの急くこの胸の思いは
いったいどうすればいいのだろう

-- 相当な意訳: めりた・グッドボーイ, 早春賦

なんとなく青い恋歌のような。そんな感じ。

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