2002-11-03
レンアイ詩集 「Aspects of Love」の続き… 2000年7月から2002年10月まで 「夜の翼 - My heart is not digital.」で書いてきた詩をまとめました。
2000-07-19
夏の夕暮れ時の路上で
焼鳥屋に引っかかって
ホッピー呑んで焼鳥を食って
それでも 30 分はもたない
ああ まだ夜はやって来ないよ
でも
ホッピー呑んで焼鳥を食って
なんだかしあわせ (そうじゃないかい?)
冷房なんかない店だから
道路に大きく開け放された扉や窓から
商店街がよく見える
明日のことは心配だけど
とりあえず呑もうと思ってしまう
夕暮れ時の風景
ホッピー呑んで焼鳥を食って
なんだかしあわせ(そうじゃないかい?)
そんなに悪い日じゃなかったと
とりあえず言っておこう
ホッピー呑んで焼鳥を食って
なんだかしあわせ (そうじゃないかい?)
2000-08-07
いつものバーで
ショート・カクテルを二三杯
それから
夜の底へと降りて行く
2000-08-13
もうキミのことなんか忘れてしまった
どんな匂いだったとか
どんな服を着ていたとか
もうキミのことなんか忘れてしまった
メールは削除してしまったし
写真も捨ててしまった
もう忘れてしまった
全ては夢のようなものだ
もう思い出さない
2000-08-19
開け放した窓
遠くの樹々が風に揺れている
夏の夕暮れには幸せな予感がする
2000-09-12
夕暮れの街に
歩く速度にあわせて
夜はやってくる
雑踏とビルの向こうには
群青色の空に浮かぶ満月
中秋の名月
夕暮れの街に
車のヘッドライトとともに
夜はやってくる
雑踏には煙草の匂い
誰も見上げようとしない空に浮かぶ満月
中秋の名月
2000-10-19
明け方 獣たちの唄う声
霧が渡る湖水を眺め
水面(みなも)に優しく指を触れる
夢だと思いながらも
それでも 僕は
君を抱きしめた
明け方 獣たちの唄う声
暗い水辺(みずべ)で
僕らは幾度も愛を交わしながら
コトバを交わすことはなかった
夢だと思いながらも
それでも 君に
愛していると言って欲しかった
遠くには 獣たちの唄う声
無くしてしまったものを
諦めてしまったものを
それでも恋しいと唄う声
2000-11-21
夜半に独り寝台で目覚め、深い闇の底で雨音を聴く。
2000-12-01
朝まだき
冷たい雨の降る小径を
独り歩く
濡れた落葉を踏みながら
どこまでも
両手は冷たく悴(かじか)んでいる
それでも
僕は小さく口笛を吹きながら
銀色の朝の中を
歩いて行く
2001-03-11
凍りついた地の底にも春は降りてくる
深い眠りの中でも それを感じている
風も無く 光も無く 深い闇の底の春
2001-07-15
地下のバーから地上への階段の途中
ポケットに手を突っ込んだまま
キスをする
ブショウモノ、と彼女は言い
僕の胸を人差し指で「ずん」と突く
地上の暗闇には
こもったような熱気
足元のバーから昇って行くには
ちょっとだけ勇気が要る
で、もう一度
彼女に触れてキスをする
カクテルの甘いテイスト
ブショウモノ、ともう一度、彼女が言う
2001-09-21
店から出ると雨だった
ポケットに手を突っ込み
夜の闇を軒下から透かし
降る雨を見ている
昨日までの蒸し暑さが
嘘のようだ
秋雨と呼べるほど
寒く 冷たく 寂しい雨が
ようやく降った
もう一杯だけ
酒を呑みたい気分
2002-05-18
雨の金曜日の夜は
映画日和
独り
映画館の
最後の上映に滑り込む
まばらな観客と
少し湿気を含んだ闇と
僕の瞳は
スクリーンの向こうに
どこまでも広がる
雨降る闇を観る
雨の金曜日の夜は
映画日和
独り
以前に観た映画を
再び観たくなる
まばらな観客と
少し湿気を含んだ闇と
僕の心は
スクリーンの向こうに
どこまでも広がる
雨降る闇へ歩いてゆく
2002-09-01
君が嘘をついた
僕にはわかってしまった
深夜の街を二人で歩きながら
空疎な会話を繰り返す
君が嘘をついた
それがわかってしまったから
僕は口を閉ざしたかった
でも
薄暗い街灯の下
空疎な会話を繰り返す
さよなら
と心で呟いてみる
さよなら
と君が言ったような気がした
薄暗い街灯の下
空疎な会話を繰り返す
#1082. 春を待つ夜:
2013-02-24 寝台の不機嫌な女神が冷たい足先を身体に押し付けて温かいと喜ぶ愛らしい顔を眺める幸せ 意味もなく脈絡なく同衾という言葉が理解できる夜だから此処にある幸せは誰にも渡さない くすぐるような髪の毛の柔らかな気配と溶けるようにすりよる感触に抱きしめる...
#1002. 詩は僕の上を通りすぎてしまった:
2012-10-05 詩は僕の上を通りすぎてしまった 今は何ももたらさず 心だけが裸で立って居る 詩を書きたい 詩が変える 詩とありたい でも 書けた詩は 泣きたいくらいに薄っぺらい 感情だけが昂ぶり 誰にも触れず独りだけで居る 雲のような嵐のような感情 だから...
#870. 冬天:
2012-01-30 独りで世界に歌をうたう 夢の中では あれほどたやすく歌えたのに 冷たい空気の底で歌うことが こんなに苦しいものだとは 冷たい空はどこまでも高く 涙だけが透き通っている 独りで世界に歌をうたう 僕の歌が世界の底から 冷たい空にすいこまれてゆく...
#749. 私は寂しかったから 貴女(あなた)と繋がった:
2008-08-14 私は寂しかったから 貴女と繋がった 肉体と肉体をすりあわせて 私は貴女と繋がっていると思いたかった 快楽も愛も 全てが繋がっていると思いたかった 私は寂しかったから 貴女と繋がった 肉体と肉体をすりあわせて 貴女が望み私が与えた 舌を這わせ...
#737. このいとしいもの:
2007-10-21 これを いとしいものと呼ぼう 名づけることを愛と呼ぶなら これは 私のいとしいものだ 空と地の間に吹く風だ これを いとしいものと呼ぼう 私にその資格が無くとも これは 私のいとしいものだ 私が名づけ 触れるものだ 雑踏の街角 緑なすの丘 ...
more 詩: 55 ...
#1703. 春を感じるご馳走 - 春竹の子と干し椎茸の醤油煮込み + 桜海老と春野菜の土鍋ご飯 山椒風味 @一楽.横浜中華街:
2018-03-26 横浜中華街・中華街大通りの一楽にて晩飯。一品目は、春メニューから春竹の子と干し椎茸の醤油煮込み。これは・・・素食(スゥシー,精進料理)の紅焼烩双冬かな? 紅焼(ホンシャオ)ともちょっと違うような、甘い香りのする焼付け具合が肉厚の干し椎茸とよ...
#1702. 福建料理 (閩菜) の定番麺料理 - 燜麺 (海鮮煮込みそば) @華錦飯店.横浜中華街:
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#1700. アットホームな広東料理店 - 春巻 + 咸蛋蒸肉餅 (塩タマゴと豚肉の蒸し) @龍鳳酒家.横浜中華街:
2018-03-24 横浜中華街・中山路の龍鳳酒家(りゅうほうしゅか)にて晩飯。こちらは家庭的なお店で、広東料理(粤菜)の家庭料理(家郷菜)が得意。一品目はビールの酒肴として春巻をオーダー。中身がしっかりと詰まった春巻は、カリッとかじると熱々の中身が口の中に弾け...
#1699. 横浜・元町で米国式スタンダードな朝食を - ブレックファスト・プレート + 玉子1個追加 @バイ・ミー・スタンド.代官坂.元町.横浜:
2018-03-24 横浜・元町・代官坂のバイ・ミー・スタンド(BUY ME STAND)元町店 にて朝食。ここはユニークかつ美味しいサンドイッチを出す店。朝8時から開店していて、ゴージャスな朝食が食べられるので、朝から開店している飲食店が少ない元町近辺では貴重...