#480. 野分のまたの日

2001-09-11

野分のまたの日こそ、いみじうあはれにをかしけれ。 立蔀(たてじとみ)、 透垣(すいがき) などのみだれたるに、 前栽(ぜんさい) どもいと心くるしげなり。

-- 清少納言

台風の翌日こそ、とてもしみじみとした 趣(おもむき) がある。立蔀 (庭先や出入口の目隠しに用いられる衝立型の板戸) 、透垣 (板や竹で間を透かして作った垣根) が乱れ、前庭の植込みなどもとても痛々しいので。

-- (はなはだアヤシイ)現代語訳: めりた・グッドボーイ

台風一過の朝。オフィスへ向かういつものアスファルトの道の上に、吹き散らされた木葉が張り付いている。近所の人たちが箒で掃き清めようとしている音が、青空に高く響いている。

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