#671. ソーシャル・エンジニアリング

2005-07-02

自宅アパート近所にカタログハウス/通販生活で有名なニッセンの店舗がある。散歩のついでに、ちょっと立ち寄って商品を眺めていると、スチール製の調味料ラックが目にとまる。コンパクトで自宅のキッチンにぴったりの雰囲気なので、購入することにした。

商品カードをカウンターに持ってゆくと、女性店員が応対して

この商品は配送センターからのお届けになります

とのこと、持って帰りたかったのだけど、しかたないか…と思っていると、さらに、商品は三年保証で、お客様のお名前と住所を登録して管理させていただきます、と言われる。ついでに、ニッセンのポイントカードも勧められる…おーい、ちょっと待てくれ (^^; あれよあれよという間に、ポイントカードの申込書を渡されて、住所と名前と電話番号を記入するようにと言われる。

配送してもらうので仕方ないだろうと、住所と名前だけ書いて返したところ、

店員お電話番号もお願いします
電話番号は公開しないんだ
店員ポイントカードの発行には電話番号が必要なんです
じゃあ、カードはいらないよ
店員…(意外そうな顔) わかりました…すいません配送にも電話番号が必要なんですが
どうして必要なの?
店員…申し訳ありません、確認します

と言うわけで、店員は確認のため奥へ引っ込んで…数分待たされる。

店員すいません。やはり配送には電話番号が必要とのことです

なんだか、この時点でもういい加減イヤになってきた。普通に商品を買って、持って帰りたいだけなのに、なんで住所・氏名・電話番号を教えなきゃならないんだろう。商品の保証だって、保証書に日付を入れてくれるだけでいいじゃないか。ソーシャル・エンジニアリング (ネットワークの管理者や利用者などから、話術や盗み聞き、盗み見などの社会的な手段によって、パスワードなどのセキュリティ上重要な情報を入手すること) とは言わないが、かなりそれに近いやり口だろう、それは。

じゃあ、こうしよう。商品をお店に入荷してくれ。入荷時期を教えてくれたら、買いに寄るよ
店員…はい、それでは、そのように

結局、一週間後に、店に寄ることになった。

あ、しまった。申込書を目の前で破棄してもらうのを忘れていた。そう言えば、途中までコンピュータにデータ入力してたっけ。そっちも不安だなあ。

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