#726. 今日を乗り切るための酒

2007-04-18

春は夜桜 夏には星 秋に満月 冬には雪
それで十分酒は美味い
それでも不味いんなら それは自分自身の何かが病んでいる証だ

-- 和月伸宏, 比古清十郎の台詞, るろうに剣心 --明治剣各浪漫--

雨の中、疲れて帰宅する途中、少し遠回りをして、馴染みのバーに寄る。自分でも疲れが顔に浮き出ているのがわかる。バーテンダーが、お疲れですね、と言いながら出してくれた酒を、少し呑む。

まっすぐ自宅のアパートに戻って、休んだ方が良いとはわかっている。でも、呑まなければ今日という日を乗り越えられない事もある。

もう少しだけがんばれば、休暇が待っている。その時は、こんな風に呑むのではなく、笑いながら酒を呑めるだろう。あと、少しだけがんばれば。

微かに聞こえる雨音を聞きながら、もう少しだけ酒を呑む。それから、疲れて油の浮いた顔を少し擦る。

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