#245. あの土の匂い

1999-11-04

朝、駅を出ると小雨。秋雨。傘をささず、ポケットに手を入れ、薄明るい雲の下を歩き出すと、頬を、額を、雨粒が優しく叩く。街路樹の側を歩くと、雨の降りはじめのときの、あの土の匂いがした。

新着記事