#303. 曇天の夜空には星も月もなく

2000-02-12

夢のような時は過ぎて
僕らはお互いの瞳の中に罪悪感を見つける
互いに握り合った掌に視線を落とし
どうしてそうなったかを考え込む

もう心は離れているのに
僕らはお互いに握り合った掌は離そうとしない
恐れがお互いを離れさせてはくれない

曇天の夜空には星も月もなく
僕に見えるのは君の瞳に宿る月影だけ
罪に怯える瞳の奥に隠れるように

関連記事

  • more 詩: 55 ...

  • more 愛: 11 ...

新着記事