#394. フラッシュバック・カットバック

2000-10-05

近所の庭先の柿の実が色づいていた。と言っても、実の上下の部分がほんの少しだけ、ほんのりと。青い実は、まだ、柿の葉の緑色に紛れてしまっている。

歩道に延びた柿の枝の下で立ち止まり、木と空を見上げていると、そう言えば、毎年、ここに熟した柿が落ていたな、と思い出す。昨年のその頃、僕はどうしていたろうか。あまり、思い出せない。

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