#1155. 赤ハタの龍井茶蒸し+タコとサーモンのカルパッチョ+塩漬け魚と鶏肉の炒飯@一楽.横浜中華街

2013-06-22

横浜中華街中華街大通り一楽 (いちらく) にて晩飯。

季節メニューがメニューになっていて、さて、どれから食べようかと嬉しい悩み。

赤ハタの龍井茶蒸し @一楽.横浜中華街

赤ハタの龍井茶蒸し @一楽.横浜中華街

悩んで赤ハタの龍井茶蒸しをオーダー。 龍井茶 (ロンジン茶) は中国茶の一種で緑茶に分類される。 炒めものに使った料理は食べたことはあるけど、蒸し物は珍しい。 獅門酒楼で食べた、季節メニューの牛ホホ肉と冬瓜の龍井茶蒸しぐらいだろうか。 料理としては広東料理でよくある清蒸鮮魚 (魚の蒸しもの) を上品にアレンジしたような感じ。

赤ハタ龍井茶を乗せて蒸し上げているが、龍井茶は蒸して水分を吸っても広がったりしていないし、色も形も通常の龍井茶とは別物。 龍井茶をそのまま使うのではなく、ひと工夫している感じ。 んー、焙じているのかな?

彩りは金針菜枸杞の実かな。 一口食べると、味付けは薄味で赤ハタの地味が感じられる。 龍井茶も食べることができて、食すと軽やかな香ばしいとでもいうような、独特の味わいがある。 ああ、こりゃあ日本酒が欲しい (笑)

蒸し物だけに、素材の美味しいところがスープに溶けだしているため、赤ハタの身に蒸したスープをかけかけいただくことになる。 清蒸鮮魚なんかではよくやるけど、このスープは白飯にかけると美味しいかもしれない。 次回は試してみたい。

そう言えば、一楽では、昨年の赤ハタを使った赤ハタと夏野菜のXO 醤炒めを出していたっけ。 同じ素材の赤ハタを、まるで別の調理法で出してくるあたりが研究熱心だと思う。 こういうのがあるから一楽に通うのは楽しい。

タコとサーモンのカルパッチョ @一楽.横浜中華街

タコとサーモンのカルパッチョ @一楽.横浜中華街

さて、続いてタコとサーモンのカルパッチョをオーダー。 見た目はカルパッチョだけど、これは意外な麻辣味。 ベースは四川料理かな? 辣油のソースに上には花椒 (ホワジャオ, 中国山椒) と、緑の彩りのは香菜 (シャンツァイ) と、バッチリ中華料理テイスト。 中華料理と説明せずに出したら、食べた人は目を白黒させそうな料理だなあ。

タコサーモンに香菜 (シャンツァイ) を乗っけて、辣油花椒をたっぷり付けてたべると、一瞬、辛さで口の中が火照る。 追っかけで花椒の痺れる辛さ。 咀嚼すると、辛味の中から、タコサーモンの美味さ湧き上がってくる。 香菜 (シャンツァイ) の香りも素敵だ。

これはタコサーモンを別々に食べるのじゃなくて、一緒に食べるべき料理だ、と食べた瞬間に理解できた。 タコの弾力のある食感とサーモンの脂が、素晴らしい相乗効果。 これはリピートしそう (^^)

中国風カルパッチョとなると、広東料理鳳城魚滑が有名というか定番のような気もするが、それを広東料理ではなく四川料理風に仕上がるところも面白い。

塩漬け魚と鶏肉の炒飯 @一楽.横浜中華街

塩漬け魚と鶏肉の炒飯 @一楽.横浜中華街

シメは久しぶりに塩漬け魚と鶏肉の炒飯をオーダー。 咸魚 (ハムユイハムイー) を使った炒飯

咸 (鹹) は塩辛いの意。 咸魚 は、塩漬け魚とか干し魚とか日本語訳されるけれど、塩漬け魚と言うよりくさやが近い発酵食品。 そのままでは発酵臭が強いのだけど、料理に使うと素敵な香りと旨味に化ける。

一楽炒飯は、相変わらずパラリとしていて食欲をそそる。 何よりも咸魚の心くすぐる香り。 食べる前から笑がこぼれる。

なんだか今日は海産物づくしだなと、食べ終えてから気づいた。

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