#679. ビギナーズ・デイズ

2005-09-29

気の乗らない仕事関係の打ち上げが終わって、ホテルを出る。ふと、思い出す。十年以上前に良く通ったバーがこのホテルの裏手だった。まだ、営業しているだろうかと思い、暗い裏手へまわると…懐かしい看板の灯があった。

十年以上前に、すでに老齢だったマスターの髪は、すっかり白くなっていた。それでも、混んだ客の注文を、てきぱきと捌いていた。昔、いつも頼んだXYZを二杯飲んで、それから店を出る。

十年間で僕が学んだものはある。それでも、十年前の僕が、学んだことを忘れた訳ではない。夕暮れの二杯のカクテル。人生とか。バーで酒を呑むと言うこととか。世慣れていない人間には、まだ知るべきことは沢山あった。

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